大人の女性はコスプレで乗り切る
「大人の女性の作法」について、何から書こうか?と思ったときに、割と自分の身近にある話題から書いてみようと思いました。
アラフォー女性となれば、社会の中でいろんな顔や立場がありますね。
子どもから見たママとしての顔。企業の中の会社人としての顔。
夫から見た妻としての顔。同じ保育園や幼稚園のママ友から見た「◯◯ちゃんのママ」としての顔...。
そしてこの中で、一番悩みがちなのが「◯◯ちゃんのママ」としての顔なんじゃないでしょうか。
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これまで他人だった人同士が、同じママという立場になったからと表面上は仲良くなったように振る舞う。
大人になってからの人間関係って、少し難しく、少し面倒臭い。
そもそも元々の価値観や性格の違いは当然あって、大人の場合はそれに加えて、お互いの立場や収入、置かれた環境。キャリアかパートかなども含めた、社会的な立場や仕事の格差。
また、言ってしまえば、子どもが男の子か女の子か。子どもの年齢差や人数の違い。
そんな些細なところにまで、違いが出てきてしまいます。
でも、違っていて当たり前。
「みんな同じ」は、自分たちが小学生や中学生の頃で終わったのだから。
これを読んでくださっている方の中には、「ママ友は面倒だから作らないと決めてるの」と拒む人もいるかもしれません。
しかし大人の作法で言うと、その頑なさ、融通の利かなさは不正解。
正解は「ママ友は作るけど、決してべったりの人間関係にはならない」のが、正しい作法のようです。
ここで「ようです」と言うのは、実は私も子育て歴6年で、ようやくわかってきたところだからです。
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私は保育園ママですが、私の周りでは、皆ほどほどにドライで、お互いの深いところには干渉し合わないようなポジションをうまく取っているようです。
それがよく分からなかった最初の頃は、「私、あの人と合わないかも」とか、「もっとざっくばらんに自分のことを話すべきなのだろうか」などといちいち考えていました。
まれに、お互いの性格や置かれた環境などがよく合い、気が置けない仲になれる関係もあるかもしれません。
でも、ほとんどがそうじゃないのだから、あまり期待しない・考えすぎないようにして、あくまでも「その場だけを楽しむ」くらいがちょうど良いみたいです。
皆、お互いに「ママのコスプレ」で乗り切っているのだから、話題は世間話や、子どもの話ばかりで全然構わないのです。
ママ友には娘時代の友情みたいなものは期待しない。
「同じであること」を押し付けない。
その場かぎりの関係を楽しむこと。これがラクになれる作法です。