大人の女性は「言わない」を選択しない
夜遅く、夫が仕事から帰宅しました。
何か適当に食べて、起きた妻がふとダイニングテーブルを見れば、食べた後の汚れた皿が置きっぱなし。
あなたは「このお皿、ちゃんと下げて」と言いますか?
それとも、ため息を押し殺し、黙って自ら皿を下げて洗いますか?
または帰宅後、夫が脱いだ靴下をそのへんにポイ。
あなたは「脱いだ靴下はちゃんと洗濯かごに入れてよ」と言いますか?
または、ため息を押し殺し、黙って夫の靴下を拾いますか?
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実はこれら、我が家の風景です。
文章にしたら何だかひどくて、笑いそうになってしまいました。
ちなみに私は、「ちゃんとやって」言えない妻。
だって、そんなこと夫に言ったら逆ギレして「今やろうと思ってたんだよ!」とか言い返されて、嫌な気持ちになりますから。
妻が「やって」と言わないでいたら。自分さえ黙っていれば、穏便に事が運ぶと諦めていたら。
正しい選択は、「夫がやってくれるようになるまで言う」です!
ただし「言う」には「文句」は含まれていません。
「だからあなたは!◯◯だってやってくれなくて...」などと、話を膨らませてはいけません。
ヒステリックになってもいけません。
夫は「靴下は自分で片付ける」「使ったお皿は自らシンクに下げる」という情報ではなくて、「俺が怒られてる!」という情報を率先して受け取ってしまうから。
淡々と「やって」と言い続けましょう。
普段は我慢をして言わないでいて、急に言いだすのもダメですね。
夫は、普段は黙って見逃してくれるはずの妻の、突然の変化が「コワイ」と思ってしまうようです。そして、コワイが一転、「自分は怒られた!プライドを傷つけられた!」と感じてしまう生き物らしい。
また夫側の言い分として、「妻が言わない」ことに慣れきっていると、たまに妻が指摘することで過剰に反応してしまうのだと思われます。
決して「妻が黙って従う」状態に慣れさせてはいけません。
妻が言わないでいい状況に慣れてもいいのは、夫がちゃんと自分自身のことをやってくれた時です。